こんばんは。SBI証券との連携が便利なこともあり、もう10年近く住信SBIネット銀行を使っています。このままずっと使っていこうと思っていたのですが、住信SBIネット銀行がNTTドコモに買収されることが決まりました。
住信SBIネット銀行は、住友信託銀行とSBIの合弁会社から出発していたので、それが今回SBIからドコモに移ったということもあり、SBIの関与が薄れるので改悪が意識されそうな気もします。三井住友信託も否定はしていますが、一寸先は闇なので何とも言えません。
SBIHDも傘下の銀行にはSBI新生銀行を中核に展開していくことになると思います。そう思っていると、SBIHDからハイブリッド預金と同様の機能を備えた「ハイパー預金」というサービスを9/23から開始すると公表されました。これは住信SBIネット銀行のハイブリッド預金を利用していると使えないサービスになる模様です。
住信SBIネット銀行のハイブリッド預金はSBI証券の買付余力に加えられるので非常に便利です。私は給与を住信SBIネット銀行で受け取っています。しばしば問題になっていたのは、株に夢中になりすぎて引き落としで残しておかないといけないお金までハイブリッド預金へ振り替えてしまう問題です。給与口座とはいずれは分けないといけないなと思っていました。
SBI新生銀行で同じようなサービスが開始されるということで、このハイパー預金を申し込んでみようと思います。ハイパー預金が始まるのは9月23日からみたいなので今回は、その前に住信SBIネット銀行のハイブリッド預金を休止することについて説明しようと思います。
目次
住信SBIネット銀行のハイブリッド預金の休止方法
それでは早速、住信SBIネット銀行のハイブリッド預金を休止する方法について説明しようと思います。ここでは、住信SBIネット銀行のスマホアプリでの方法を説明します。
まずは、住信SBIネット銀行のアプリにログインします。
ログインして、右下のアイコンの「メニュー」を選びます。
メニュー欄に中の口座情報にある「お客様情報照会・変更」を選びます。
すると、基本情報やセキュリティ設定などの項目があり、下の方に「SBI証券提携サービス」という欄があります。ここにSBIハイブリッド預金の項目があり、休止することができます。




「休止する」をタップすると処理は完了します。
休止する前に注意しておきたいこと
ハイブリッド預金の休止方法については、上記説明のとおりですが、注意点がいくつかあります。
それは、休止するとハイブリッド預金が使えなくなりますので資金の振替を先に行っておく必要があります。
また、再度ハイブリッド預金を利用するためには2営業日かかることなどが挙げられます。
変更には少し時間がかかるのでその点には注意しておくようにしましょう。
SBIハイパー預金について
SBIハイパー預金について見ていこうと思います。SBIホールディングスのホームページの説明を引用しますと下記のようになります。


SBI新生銀行とSBI証券間の資金移動を自動化できる円普通預金で、SBI新生銀行およびSBI証券の両方に口座をお持ちのお客さまがご利用いただけます。SBI新生銀行が提供するSBIハイパー預金の残高はSBI証券の「買付余力」に自動的に反映されるため、SBIハイパー預金に必要な残高があれば、お客さまは証券口座へ都度入金手続きをすることなく、有価証券等の買付を行うことができます。また有価証券等の売却時にも、代金はSBI証券の口座から自動的にSBIハイパー預金口座へ出金されます。
なお、同時に提供開始する「定額自動振替サービス」をご利用いただくことにより、円普通預金から SBIハイパー預金へ、あらかじめ設定された金額を一定の頻度で自動的に振り替えることもできます。さらにSBIハイパー預金の金利は年0.42%(税引前)で、現在提供しているSBI新生銀行の円普通預金金利の最高水準である年0.40%(税引前※)を上回ります。
ハイブリッド預金とハイパー預金の違い
住信SBIネット銀行のハイブリッド預金とほとんど同じ機能になります。連携することでSBI証券の買付余力に自動反映される点が同じです。逆に違う点としては以下の4つに違いがあります。
ハイブリッド預金とハイパー預金の違い
- 金利が新生銀行の方が有利
- 利息の支払い日が異なる
- 優遇プログラムの取り扱い
- 追加保証金自動振り替えサービスの有無
新生銀行の金利の方が有利
金利面においても違いが出ています。ハイパー預金はハイブリッド預金よりも年0.42%と高金利になっています。(2025年9月18日現在)利息の支払い日についても違いがあります。ハイブリッド預金も通常の預金金利よりは金利はよいですが、SBI新生銀行のハイパー預金の方が金利は高く設定されています。サービス開始にあたりキャンペーンも兼ねて上乗せが高い可能性もあります。
利息の支払い日が異なります
利息の支払い日について、ハイブリッド預金とハイパー預金では異なります。ハイブリッド預金の利息は毎月第3土曜日に計算し、その翌日に入金するのに対して、ハイパー預金の利払い日は、毎月11日を基準日として、毎月12日に支払を行います。
優遇プログラムの取り扱い
住信SBIネット銀行とSBI新生銀行とで優遇プログラムの取り扱いが違います。住信SBIネット銀行の優遇プログラムでは、ハイブリッド預金はあくまで優遇プログラム(スマートプログラム)のランクアップの判定に必要な要件の1つという位置づけです。
それに対して、新生銀行ではSBIハイパー預金を開設すると翌々月から優遇プログラム最上位のダイヤモンドステージが適用されます。
追加保証金自動振り替えサービスの有無
追加保証金等が必要な場合、住信SBIネット銀行の代表口座から自動で振替することができますが、ハイパー預金にはその機能があるとは公表されていません。ただし、公表されていないだけでもしかしたらできるかもしれません。
ハイパー預金を申し込むために休止も
新生銀行から出ているハイパー預金ですが、ハイブリッド預金との併用はできないのでどちらかを申し込むことしかできません。私のようにすでに住信SBIネット銀行でハイブリッド預金を利用している人は、ハイブリッド預金の利用を休止する必要があります。
私は、ちょうど給与口座と投資口座を別々にしたかったこともあり、新生銀行の方に口座を作り、ハイパー預金開設する予定でいます。結構私のような方もいるのではないでしょうか?


これって住信SBIネット銀行から新生銀行(もしくはSBIHD)へクレームつかないのかね?
まとめ:SBI新生銀行が住信SBIネット銀行から顧客をとろうとしているようにも見える


さて、今回は住信SBIネット銀行のハイブリッド預金の休止方法を紹介しました。しかし、今回SBI新生銀行が早速、ハイブリッド預金とほぼ同等のサービスを出してきたことで、顧客の争奪戦が始まりそうです。SBI新生銀行は、新規口座開設特典(ウェルカムプログラム)というキャンペーンをしており、ハイパー預金の開設と振替でキャッシュバックされます。他の条件も合わせれば最大で22,000円キャッシュバックされるみたいです。
住信SBIネット銀行は、今後はdポイントを絡めたサービスを提供してくることが予想されます。どんなサービスを打ち出してくるのでしょうか?それにしても、個人的にはSBI新生銀行が住信SBIネット銀行に顧客争奪戦を仕掛けたみたいな感じに見えるのですが、両者の関係性は悪くならないのでしょうか?
今回の住信SBIネット銀行の買収では、NTTグループがSBIHDに出資することも併せて発表されていました。表面上は出資しあって結びつきを強めるようにみえましたが、裏ではいろいろありそうですね。顧客側としては競争でサービスが良くなってくれれば万々歳なので変に喧嘩することなく高めあって欲しいなと祈るばかりです。
投資本のおススメ
やや難しいですが、勉強になります。