11月1日に、保有銘柄でもあるイオンモール(8905)から、プレスリリースがありました。
リリースされた見出しは「株主優待制度の変更に関するお知らせ」です。
株主優待制度変更!?
もうこのIRの見出しで嫌な予感しかしませんよね?
今日はこれについて紹介しようと思います。
最近は株主優待制度を廃止して、配当などで株主還元する企業が増えています。
株主優待制度は、主に日本でやっている制度で、アメリカやヨーロッパではほとんどありません。
まったくないわけじゃありません。たしか自社商品のPRを兼ねているような株主特典みたいなものはあったかと思います。
機関投資家は、株主優待よりも配当による株主還元を好んでいます。もらっても換金しないといけませんからね。
そのため、昨今では株主優待制度を廃止して、配当による株主還元を積極的に行っています。
昔は、オリックスやJT、サイゼリヤなどでも株主優待制度がありましたが、今はもうなくなっています。
私はこの見出しで、株主優待がなくなるのかと覚悟しました。
そんな株主優待制度ですが、今回変更のお知らせがありました。
その前にイオンモールの株主優待についてみていきましょう。
イオンモールの株主優待とは?
まずは、イオンモールの株主優待制度を知らない方のために簡単にまとめると、毎年2月の権利確定月に保有株数に応じて株主優待がもらえます。
もらえる内容というのが
イオンギフトカードまたは、カタログギフト、カーボンオフセットの購入
保有株数に応じてもらえるものがグレードアップします。
100株以上・・・イオンギフトカード3,000円分またはカタログギフト
500株以上・・・イオンギフトカード5,000円分またはカタログギフト
1000株以上・・・イオンギフトカード10,000円分またはカタログギフト
さらに、優待品に代えて、カーボンオフセットサービスの購入も選択可能です。
他の企業でもカタログギフトは人気ですよね。最近はドンドンなくなっていってますけど・・・。
ヒューリックのように長期継続保有を条件にして残した企業もありますけど、なくしていっている企業が多いのが実情です。
そして、3年以上継続保有(2月・8月の株主名簿に同一株主番号で連続7回以上記載)の場合、1,000株以上2,000株未満は2,000円分のイオンギフトカードが追加されます。
2,000株以上3,000株未満は4,000円相当、3,000株以上5,000株未満は6,000円相当、5,000株以上は10,000円相当のイオンギフトカードが追加されます。
これは私も知らなかったのですが、200株以上でイオンラウンジを利用できるようです。
イオンの株主優待でイオンラウンジが利用できることは知っていましたが、イオンモールの株主優待で利用できるとは知りませんでした。
私は、カタログギフトを一度ももらったことがありません。理由は、家の近くのイオンスタイルで主に食料品などの買い物をしているからです。
イオンギフトカードをもらって、生活費の足しにしています。
イオンモール株の配当だけを見ると、2%弱ほどでしたが、この優待もあわせた利回りでみると3%半ばから後半くらいの利回りになりそこそこ高配当になります。
個人的には結構気に入っている株主優待で、今後も保有していきたいし株数も増やしていきたいと考えている銘柄です。
今回の株主優待制度変更の内容について
さて、イオンモールの株主優待について簡単にまとめたうえで今回のIRを見ていきましょう。
簡単にまとめると、
これまでの株主優待品について、イオンギフトカードに一本化します。
ということになるようです。
株主優待制度の廃止ではなかったです。優待からカタログギフトがなくなりギフトカードになるとのことです。
読み終わって、廃止ではなかったとわかった時は胸をなでおろしました。
この手の優待は、私のような個人投資家からは結構人気なんですよね。だから、廃止とかになると株は急落することが多いです。
もちろん、しない場合もあります。
発表された日のSBI証券の夜間のPTSを見に行きましたが、株価は下がってはいなかったです。
週明けの株価もおそらく影響はないはず・・・。
保有株式数 | 変更前 | 変更後 |
100株~499株 | 3000円分のイオンギフトカード 3000円相当のカタログギフト 3000円のカーボンオフセットサービスの購入 | 3000円分のイオンギフトカード |
500株~999株 | 5000円分のイオンギフトカード 5000円相当のカタログギフト 5000円のカーボンオフセットサービスの購入 | 5000円分のイオンギフトカード |
1000株以上 | 10000円分のイオンギフトカード 10000円相当のカタログギフト 10000円のカーボンオフセットサービスの購入 | 10000円分のイオンギフトカード |
今回のIRでちょっと気になっている点
株主優待制度の廃止ではなく継続されることでイオンモールの株主優待を楽しみにしている私としてはほっとしている反面、ちょっと気になることもありました。
気になっている点は・・・
今回の変更が将来的な株主優待制度廃止もしくは改悪に向けての前段階なのではという疑念
今回の変更は、株主優待制度そのものは止めませんという意思表示に「一見」見えるのですが、将来的にはなくなりそうな感じがします。
株主優待は、ギフトカードやカタログギフトの類は、普通に配当を出すよりコストがかかっていると言われています。
郵送代とか手間賃とか考えると、コストがかかっていますよね。郵便代も先月から値上げしましたし・・・。
普通に配当を出した方が安上がりなんだと思います。
邪推にはなりますが、実は廃止したかったけど、いきなりなくすとイオンギフトカードのみに残したともとれるのですよね。
でも、イオンギフトカードならイオンなどで使えるので回りまわって自社グループでお金が落ちるから将来の売上貢献につながるしいい優待だと思います。
自社グループで使える商品券なのだから残してほしい気持ちはあります!
なんなら潜在的なイオングループでの売り上げになるのでイオンギフトカードは廃止することはないとも解釈できます。
イオングループなんだし、WAONポイントとかでもいいのかなと思います。
同じグループ会社のウエルシアホールディングスなんかは優待がWAONポイントになっています。
また、将来的にはなくなったり、長期保有条件をもってくる可能性はあると思っています。
昨今、優待クロスをインフルエンサーもそうですが証券会社も推奨しているような記事などが散見されます。
そういう対策で、半年以上とか1年以上保有とかを条件を付けるケースが増えています。
私の保有銘柄だと、キリンHDが長期保有を条件にしていましたね。
あくまで可能性の話で、イオンモールから発表されたことではありません。
今回は、あくまでイオンギフトカードに一本化されたというのがイオンモールからのお知らせでした。
まとめ
今回は、イオンモールの株主優待制度の変更について紹介しました。
株主優待がなくなるのではないかと思ってびっくりしましたが、なくならなくてよかったです。
ただ、カタログギフトがイオンギフトカードに一本化されたので、カタログギフトを楽しみにしていた方はショックかもしれません。
私は、イオンモールの株主優待ではカタログギフトを選んだことがないので、一度は選んでみたかったです。
今回の発表では移行期間などは設けずに、2025年2月末(つまり、次回の基準日)より変更後の制度を適用することになっています。
カタログギフトの優待は人気がある一方で、機関投資家などからは嫌われる傾向があるので廃止している企業が多いです。
もっというとクオカードなどの金券類を廃止する企業も増えています。
金券類も廃止されているので今回のイオンギフトカード一本化についてももしかしたら将来的にはなくなるかもしれません。
イオンギフトカードについては自社グループ内で還流されるので将来の売上につながりますから、残してほしいですね。
優待目当てで買っている銘柄で且つ、業績もよさそうなのでイオンモールには期待しています。
前回の決算もよかったですし、アジア圏の海外事業がうまくいけばさらに成長してくれるのではないかと期待しています。
わたしも今は100株と端数を持っているのですが、次の基準日までに200株目指して単元未満などで買い進めようと思っています。
今回の株主優待変更について、個人的には悪い変更ではないと思われるので、引き続きイオンモールの株主として、保有を続けたいなと思っています。
週明けの株価が反応するのかどうかは注視しておこうと思います。
廃止の場合はだいたい悪い方向に株価が動くのですが、こういうケースでどう動くのかを知る意味でも確認は怠らないようにしようと思います。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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