ここ最近になって、「ディスカウントTOB」なる言葉を聞くようになりました。
相次いで、ディスカウントTOBをしている企業があるからなのですが・・・。
最近だと、ティーガイアやマックハウスですね。過去には三菱商事が三菱自動車をTOBした例やRIZAPがジーンズメイトにTOBしたのがそれにあたります。
TOBは株式公開買付で、株価も騰がるしよく知っています。保有している銘柄でもTOBされたこともあります。
ただ、「ディスカウント」TOBについては、あまりなじみがありません。
ディスカウントというのは「割り引く」という意味ですから、ネガティブワードがついているあたり良い印象は持っていません。
そこで、今日はディスカウントTOBとは何なのかを調べてみようと思います。
ディスカウントTOBとは
ディスカウントTOBとは、株式公開買付(TOB)において、市場価格よりも低い価格で株式を公募する手法です。
ググったらそう出ましたけど、市場価格よりも低い価格で公募なんてしたって誰も応募しないのでは?
と、思ったけど、買付する側と大株主と話がついていたらできなくはなさそうです。
また、買付する側が大株主だった場合もいけそうです。そういう場合は、自己株TOBと呼ばれるそうです。
いずれにしても市場価格より安い株価で公開買付が行われる個人株主にとってはクソみたいなTOBですね。
ディスカウントTOBをする理由
ディスカウントTOBですが、なぜおこなわれるのか。それは、M&Aコストを抑えるためだと言われています。
市場価格よりも安い価格になり、経営陣が株式を買い戻すことで、株主の影響を受けずに経営戦略を実行する目的で行われることが多いです。
業界再編とか株式の持ち合い解消などを目的として実施されることもあるそうです。
また、大企業で非中核資産の売却や大株主の手元流動性の確保や対象会社の業績不振によるディスカウントでの売却などで売られるケースもあります。
ディスカウントTOBは応募するしかないのか
ディスカウントTOBとその理由について簡単に見てきましたが、これ応募するしかないのかということについて考えてみた。
当たり前の話なのですが、市場価格より安いのだから普通の株主は応募したら損をします。
なら、応募しなければいいのではないかと思ったのですが、そう簡単ではなさそう・・・。
ディスカウントTOBに応募しないで、保有したままにしていると、最終的には会社の経営陣から株式が強制的に買い取られる可能性があります。(スクイーズアウトと言われる)
特に、ディスカウントTOBは企業再編やTOB後の上場廃止を計画していることも多いため、応募しない株主がいればスクイーズアウトして強制的に買い取る可能性が高そうです。
そして、スクイーズアウトの価格は、公開買い付けの時の価格や専門家が算定した価格になるそうです。公開買い付けの価格よりも下がる可能性もありそうです。
過去のニュース記事なんかを見ていると、それで訴訟に発展したケースもあるみたいです。
それで個人株主が守られましたみたいなものは見つけられなかったので、大株主の意向に沿ってスクイーズアウトで強制的に買い取られるケースが多いのだと思います。
なので、諦めて応募するか市場で売ってしまうしかなさそうです。諦めが肝心ということでしょうか・・・?
終わりに
ディスカウントTOBについてみていきましたがいかがだったでしょうか。
正直調べていても、しっくりこなくて自分の勉強不足と理解力のなさを痛感しています。
ただ、調べてみて感じたのは、保有株がディスカウントTOBになったら諦めて他の株へ行った方がいいということです。
どうあがいたって、弱小の個人株主ではなんにもしようがないということだけはわかりました。
もし当たってしまったら辛いとは思いますが、気持ちを切り替えて他の銘柄にいったほうがよさそうです。
そういう風にポジティブに考えないと、自分がいざ、そういう憂き目にあったときにメンタルを保てなさそうです。
出会わないように祈るばかりです。資本の論理とは怖いものです。株式投資の闇を感じました。
では、今日はこの辺で失礼します。ここまでお読みいただきありがとうございました。
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