こんにちは。今日は、銘柄コード1605,INPEXは割安なのかということについて自分なりに調べていこうと思います。
INPEXは、ご存知の通り、国内外で石油・天然ガス等の権益を持つ大手石油開発企業です。旧社名は国際石油開発帝石株式会社です。
日本政府が大株主でもあり、配当利回りも高く、株主優待もあり、個人投資家に人気の銘柄です。
直近では、2024年12月期の決算も発表しました。
私も昨年は、配当狙いで保有していましたが、思いがけずに上がった時に売ってしまいました。
株価は上値が重く、割安で放置されているのではないかということを確認するためにも記録を残しておこうと思います。
指標面の確認
まずは、INPEXの指標面を見ていこうと思います。今日は、バフェット・コードのサイトより見ていこうと思います。

バフェット・コードのサイトは見やすいですよね。普段、よく見るわけではないですが、とても見やすいです。
最近、もっとこういう便利サイトを活用していかないといけないなぁと痛感しています。
そう思いながらもたまにしか見ないのですが、今後は活用していこうと思っています。
時価総額が2.2兆円もある銘柄で一般的には大型株の分類ですね。
PERは8.5倍で、PBR0.5倍と一般的なPERやPBRの水準と比較しても割安ですね。
ROEは8.9%とそこそこ高いです。自己資本比率も65.3%と高く、配当利回りは4.7%です。
自己資本比率が50%以上で高く、財務面においては問題なさそうです。
自己資本比率も高く、高配当な銘柄は、高配当投資にはもってこいだと思います。
指標面だけを見ると、割安感が出ていると思います。
配当についても安定的に推移しており、増配もしています。また、直近では1株90円を起点とした累進配当を実施するようです。
自己資本比率が高く、大型株で倒産の心配が低く、筆頭株主に日本政府がいる。
過去には減配したこともありますが、長い目で見れば、配当をもらいながら投資するにはよさそうです。
直近の決算と来期の業績予想
続いて直近の2024年12月期の決算について確認します。
売上収益は、2,265,837百万円で前年比で4.7%増、当期利益は434,238百万円で前年比30.6%増の増収増益でした。
今期の決算については、為替の影響などもありかなり良かったんだと思います。
株価についても年初は1981円くらいだったのが4月には2628円に上昇しました。
しかし、そこを天井に下落トレンドとなり年末には1970円まで下落しました。いってこいの株価でした。
下落の中にも、一時的な上昇があり、私はうまく下落から戻す過程で2割ほど利益を取れていました。
来期の見通しについてですが以下の資料が決算短信に載っていました。
通期 | 2024年12月期 | 2025年12月期(予想) | 増減率 |
売上収益(億円) | 22,658 | 211,190 | △6.5% |
営業利益(億円) | 12,717 | 11,060 | △13.0% |
税引き前利益 | 12,988 | 11,570 | △10.9% |
親会社の所有者に帰属する当期利益(億円) | 4,273 | 3,300 | △22.8% |
来期については、減収減益を見込んでいるようです。為替レートについては1ドル=153円として算出しているとのこと。
決算短信の資料を読むと来期の油価安を想定し、またイクシスプロジェクトでのシャットダウンメンテナンス等での投資利益の減少を見込んでいるようです。
来期は厳しそうですが、株主還元に関しては累進配当による安定的な還元に加えて自己株式取得など総還元性向50%以上を目指していくそうです。
減収減益の見通しは残念ですが、株主還元は強化していく印象です。
外部要因はどうか
ここまで見ると、来期の見通しは減収減益で厳しそうですが、指標面は割安で、株主還元にも積極的なので個人投資家には人気が出そうなのは伝わってきました。
外部要因について目を向けてみると、アメリカでトランプ大統領が返り咲いたことで2つの変化の兆しが影響しているとよく言われます。
一つは、就任式で言ったとされる「ドリル・ベイビー・ドリル」(掘って掘りまくれ)です。
急にアメリカのシェールオイルが掘削されるとは思いませんが、これによってエネルギー業界の規制緩和を進めエネルギー価格が下がるのではという連想をさせると思います。
もう一つは、これもトランプ大統領絡みですが、ロシア・ウクライナ戦争の終結によりエネルギー価格が落ち着くのではないかというものです。
これらによって、エネルギー価格が下がることが予想されることから油価が下がることでINPEXの採算が悪化するのではないかとみられているのでしょうか?
どうもこの手の外部要因が今のINPEXの株価にとってはネックになっているように感じます。
今は下がるのではないか、もしくは下がりそうだという不安の中で株価が軟調な気がしています。
それが割安感の遠因になっているように思います。
長期的に見れば、今は買い場のようにも感じますが、まだまだこの不安の中で下落していきそうにも思います。
アメリカ国内の原油の掘削もそうだしロシア・ウクライナもですが、個人的にはそんなにすんなりいくようには思えないです。
ロシア・ウクライナに関しては、就任前はすぐにでも止めさせるみたいなことを言っていましたが、まだ止まっていません。
ロシアとの仲裁に入るからレアアースを供給するようにしているなどの報道もあり、長期化しそうな雰囲気がします。
まとめ
今日は、INPEXについてみていきました。
外部要因が不透明な中で株価は軟調ですが、指標面や企業の株主還元に関する姿勢を見ると個人的には割安感のある銘柄のように思います。
不透明な外部要因によって、リスクが顕在化すれば、短期的には下落するように思います。
来期は減収減益の見通しなので、NTTのようにじりじり下げていくような場面もあるかもしれません。
足元では、徐々に為替が円高方向に進んでおり、このまま円高方向に進めば、株価にとってもマイナスになると思われます。
ただし、長期的に見れば、1株90円を起点にした累進配当を実施することや、株主還元の強化に積極的な姿勢を考えると下落してもいずれは戻してくるようにも思います。
総還元性向50%以上を目指すとしているので、累進配当に加えて自社株買いで還元をしてくれるのではないかと期待しています。
(しないかもしれませんので、あくまで私の根拠のない妄想ですw)
エネルギー価格の影響を大きく受ける銘柄ですし、過去には減配もしたことのある銘柄なので確かなことは言えません。
しかし、IR資料などをみるに株主還元についての姿勢をみるに好意的に受け取っています。
長期保有で配当をもらうというスタンスで保有していきたいなと思いました。
とりあえず、決算後に急落したので単元未満で買いを入れてみました。
エネルギー価格の動向や株価の推移を見ながら、少しずつ買い増しをしていこうかなと思います。
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