こんばんは。決算シーズンなので毎日たくさんの企業が決算を公表しますね。
今日は、保有株の明治ホールディングスの第1四半期の決算について確認していこうと思います。
明治の株については、株主優待をもらうために現在200株だけ保有しております。
ここの株主優待は100株からもらえるのですが、200株以上と1000株以上でさらにグレードアップする株主優待になっております。
購入したのが、昨年の12月だったかなと思います。なので実はまだ株主優待をもらっていません。(昔、保有していた時期があったかもしれませんがかなり前の話になります)
今回の第1四半期決算ですが、減収減益の決算でした。
通期計画には変更がないもののなかなか厳しい決算で、決算翌日は株価はそれなりに下落していました。
一時株価が3000円を割っていました。
トランプ関税の話が出た4~5月ごろは、食品株はディフェンシブ銘柄として株価は堅調だったので安心していました。
しかしその後は、じりじりと下げていって、昨日は2978円まで下落していました。
配当と株主優待目当てでの保有とはいえ、決算については確認しておきたいので見ていくことにします。
目次
決算数字に関して確認
先ほども少し触れましたが、今回の第1四半期決算は減収減益でした。営業利益段階での減益に加えて、税金費用が増加したことが減益の要因です
2026年3月期第1四半期 | 前年同月比 | |
売上高 | 2,735億69百万 | 1.8%減 |
営業利益 | 177億49百万円 | 13.4%減 |
経常利益 | 179億84百万円 | 13.3%減 |
親会社株主に帰属する四半期純利益 | 100億95百万円 | 27.6%減 |

食品セグメント別の状況:ニュートリション事業が苦戦したみたい
セグメント別の状況を見ていると明治のセグメントは、食品セグメントと医薬品セグメントに分かれます。
今回は食品事業の一部と医薬品セグメントでの大きく減収になりました。
食品セグメントでは、プロテインなどのニュートリション事業で、売上と営業利益が大幅に減少(前年同期比25.5%減)したそうです。
国内では、乳幼児ミルクがインバウンド需要の縮小により大幅減収となりました。スポーツプロテイン「ザバス(粉末)」も競争激化により減収でした。原価アップに加え、減収が減益の要因となりました。
明治の食品セグメントは、5つに分かれています。
- デイリー事業
- カカオ事業
- ニュートリション事業
- フードソリューション事業
- その他
医薬品セグメントは引き続き苦戦している

医薬品セグメントでは、主に3つの事業別になっています。
- 国内事業
- 海外事業
- ワクチン・動物薬事業
医薬品セグメントでは売上高・営業利益ともに大幅な減益となりました。特に営業利益の減少の主な要因としては、プロダクトミックスの悪化、抗菌薬や受託製造品の減収に加え、薬価改定の影響や、販促費の増加、インド・スペインの子会社の減益などが挙げられていました。
国内事業の売上高は前年同期を下回り(前年同期比3.0%減)、営業利益は大幅に減少(前年同期比28.4%減)しました。抗菌薬は前期の好調の反動や感染症の流行状況、受託製造品の出荷時期ずれにより減収でした。一方で、2024年5月発売の「レズロック錠」や血漿分画製剤は伸長しました。減収やプロダクトミックスの悪化、薬価改定の影響により大幅な減益となりました。
海外事業の売上高は、前年同期を大幅に下回り(前年同期比18.3%減)、営業利益も大幅に減少しました。為替影響に加え、インドやスペインの子会社の減収が売上高減少の主な要因です。これらの子会社の減益が営業利益の減少にもつながりました。
ワクチン事業での売上高は前年同期を上回り(前年同期比6.9%増)ましたが、営業利益は営業損失が拡大しました(営業損失18億円)5種混合ワクチン「クイントバック」の伸長により増収となりました。しかし、ワクチン普及費用の増加などにより営業損失が拡大しました。
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おわりに:通期計画に変更はないが、残りで挽回できるか注視しておかないといけない


明治の第1四半期の実績を見てきましたが、なかなか厳しい進捗でした。2025年度の上期や通期にも計画に変更はないとのことです。
- 通期売上計画:1兆1,950億円(前期比3.5%)
- 通期営業利益計画:910億円(前期比7.4%増)
- 通期純利益:540億円(前期比6.3%増)
- 1株当たり配当金計画:105円
決算資料を読んでいて、この決算で修正をせずに残りの3Qで挽回できるとしています。
個人的に気になったのは、プロダクトミックスの悪化で医薬品セグメントの減収減益が続かないかどうかは見ておかないといけない気がします。
我々エンドユーザーの立場からすれば、明治はカールやチョコレートの会社と思いがちですが、医薬品の方が稼いでいます。
医薬品の方で、うまくいくかどうかがカギになるなと思いました。決算説明資料の最後の方に医薬品の開発パイプラインがたくさんあるのでこれが今期でいくつか結果が出て、挽回できると踏んでいるのだろうと感じました。
まだ第1四半期なので慌てずにこれからの進捗を見守っていこうと思います。


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