こんにちは。今日は醤油の会社でおなじみのキッコーマンについて調べてみようと思います。
過去に保有していたこともある銘柄でもあり、その時はすぐに手放してしまいました。
持ち高調整というか、前回は確か円高メリットを期待しての買いだったように思います。
え?キッコーマンが円高メリット銘柄???

日本の文化の象徴でもある「醤油」を扱う会社なので調べていて損はないなと思い、今回調べることにしました。
早速見ていこうと思います。
目次
キッコーマンの事業内容について

キッコーマンの事業は、しょうゆ、つゆ・たれ・デルモンテ調味料などの食品、豆乳飲料・デルモンテ飲料などの飲料、みりん・ワインなどの酒類の製造・販売を行っています 。
決算短信などのセグメントでは、大きく4つに分かれています。
キッコーマンのセグメント
- 国内食料品製造・販売
- 国内その他
- 海外食料品製造・販売
- 海外食料品卸売
国内の食料品製造・販売については、しょうゆ部門、食品部門、飲料部門、酒類部門に分かれます。
国内その他については、臨床診断用酵素・衛生検査薬、ヒアルロン酸などの製造・販売、不動産賃貸、運送事業などを行っています。
海外食料品製造・販売事業は、しょうゆ、デルモンテ、その他食料品の製造・販売を行っています。
海外食料品卸売り事業は、国内外で東洋食品などを仕入れて販売しています。(※ここでの東洋食品とは、主にアジア系の食品全般を指す)
キッコーマンの株主優待制度について
キッコーマンには、株主優待制度があります。
権利確定日(毎年3月31日)現在の株主名簿に記載された株主で且つ、半年以上継続保有している株主がその対象となります。
区分が3種類あって、以下の通りです。
- 100株以上500株未満
- 500株以上5,000株未満
- 5000株以上

半年以上の継続保有期間がありますが、自社グループ商品の詰め合わせをもらえます。
個人的には、食品会社で自社グループ商品の詰め合わせを株主優待品にしている会社は好感が持てます。
株主優待制度は機関投資家ウケは悪いのでなくなる会社が増えていますが、ここは踏ん張って続けてほしいところですね。
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追記:キッコーマンの直近の決算についてみてみよう

さて、ここからは直近のキッコーマンの決算を見ていこうと思います。
(※ここの部分はリライトしているので、リライト時点で直近の2026年3月期第1四半期の決算を使っています。)
2026年3月期第1四半期決算の内容は下の図のような結果となりました。
2026年3月期第1四半期 | 増減率 | |
---|---|---|
売上収益 | 175,660百万円 | 1.4%減 |
事業利益 | 19,532百万円 | 10.8%減 |
営業利益 | 19,091百万円 | 11.1%減 |
四半期利益 | 15,293百万円 | 15.3%減 |
2026年3月期第1四半期(4-6月)の連結最終利益は前年同期比15.3%減の152億円に減ったが、通期計画の596億円に対する進捗率は25.7%となり、5年平均の26.8%とほぼ同水準だった。直近3ヵ月の実績である4-6月期(1Q)の売上営業利益率は前年同期の12.0%→10.9%に低下した。
減収減益の決算でしたが、通期計画の進捗率はほぼまずまずの進捗だったと思われます。決算を受けて大きく下落しましたが、先週は週末にかけて地合いが良かったこともあり、株価は若干戻しています。
第1四半期のセグメント別の概要
国内の食料品製造・販売事業については増収減益でした。しょうゆ部門の売り上げは減少しましたが、豆乳飲料を含む飲料部門と、つゆ類やデルモンテ調味料を含む食品部門の売り上げは増加したみたいです。また国内その他事業は減収減益でした。
海外の食料品製造・販売事業/食料品卸売事業も減収減益でした。為替冠山の影響で売り上げは減少しましたが、現地通貨ベースでは増加しているとのこと
デルモンテの破産の影響
2026年7月に、アメリカのデルモンテフーズがチャプター11の適用を連邦破産裁判所に申請しました。
米デルモンテが破産法申請、コロナ後の過剰在庫が経営圧迫…日本事業には影響なし
報道機関への取材でキッコーマンは影響がないと回答しています。これって本当に影響がないのかな?
少し、調べてみました。調べてみると以下の3つが判明しました。
キッコーマンの100%子会社の日本デルモンテが、デルモンテ事業を行っていますが、ここと米国のデルモンテ・フーズには資本関係がありません。もっと言うと、米デルモンテ・フーズは、フィリピンのデルモンテ・パシフィック・グループの子会社だそうです。
そして、デルモンテブランド事業のライセンス契約は、日本デルモンテとデルモンテ・パシフィック・グループが契約しているので問題なさそうです。キッコーマンの公式情報や関連報道によると、同社は1990年にデルモンテ・パシフィック・グループから、アジア・オセアニア地域におけるデルモンテ加工食品の商標使用権と販売権を永久的に取得したそうです。
これは、日本デルモンテのホームページのヒストリーのところに書いてあったので間違いなさそうです。キッコーマンのファクトブックにも記載がありました。
米国のデルモンテ・フーズの破産法適用の申請は、おそらく経営再建の一環ですね。米国企業ではよくあることらしい。日本でいえば民事再生法からの事業継続みたいなものですかね・・・。
終わりに:減収減益決算だが、業績据え置きに一定の安心感

さて、今回はキッコーマンについて調べてみました。醤油だけの会社のというイメージだったのですが、つゆとかデルモンテ製品とかいろいろやっているのがわかって少しは勉強になった気がします。
また、直近の決算についても触れました。減収減益決算でしたが、通期の連結業績予想を据え置いた点は安心材料だったのではないかと思います。
想定為替レートが144~145円程度なので、この水準より円安にある間は有利な事業環境であるといえます。
前回買ったのは円高メリットとして購入しましたが、そもそもの間違いでした。
キッコーマンは円高メリット銘柄ではありません。
それだけは最後に訂正させてくださいm(_ _)m

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