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信越化学株急落、信越化学の2026年第1四半期を確認

2025年7月24日に信越化学工業の2026年3月期の第1四半期の決算が発表されました。

昨晩のPTS株価は急落し、今日も前場で9%以上下がっています。

あれだけ有名な会社が決算で9%以上も下落したので飛びつきたくなる気持ちを抑えつつ、まずは決算を見てみようと思います。

信越化学は、今年の5月までは保有していました。

今年の4月に発表された前期決算にて自社株買いを発表し、5月に株価が上がったところで売却していました。

他の銘柄の上昇の方がよかったことと、含み損ではなかったことを理由に利確したのを覚えています。

自社株買いを発表した割にそんなに株価が上がらなかったので。

今、売った後のチャートを見ていますが売った後しばらくしてから上がっていますねorz

2026年3月期第1四半期決算は前期の予想を上回る健闘ぶりだが・・・

信越化学の2026年3月期第1四半期連結業績については売上高は増収だったものの、営業利益、経常利益、純利益は前年同月比で減益となりました。

信越化学 第1四半期決算

  • 売上高:6285億円
  • 営業利益:1668億円
  • 経常利益:1,816億円
  • 純利益:1,264億円

増収減益の結果でしたが、4月の前期本決算の時に公表していた第1四半期の業績予想はいずれも上回っていました。

トランプ関税の影響はまだ不透明だったことを踏まえれば致し方ないと思われます。

4/25に公表していた第1四半期の業績予想

  • 売上高:6,100億円
  • 営業利益:1,660億円
  • 経常利益:1,760億円
  • 純利益:1,200億円

業績予想の精度が半端なく正確で驚きます。

どうしてこの業績予想と実績で売られたのか?

それは、通期の業績予想が原因だろうと思われます。

信越化学は、第1四半期の決算と同時に、今期の通期決算の業績下方修正を発表しています。

業績予想および配当予想に関するお知らせが効いた?

下方修正した業績予想については、以下の通りです。

売上高営業利益経常利益親会社株主に帰属する当期純利益1株当たり当期純利益
今回発表予想2,400,000百万円635,000百万円700,000百万円470,000百万円250円
前期実績(参考)2,561,249百万円742,105百万円820,543百万円534,021百万円269.52円

配当予想に関しては、前年と同じく年間配当を106円で据え置く予想です。

配当に関しては直近の公表予想から変更はなく、配当目当てで保有している投資家には朗報ですね

信越化学の財政状況については、自己資本比率は79%と高く、財務は盤石です。

moomoo証券【WEB】

信越化学のセグメント別の状況

続いて、セグメント別の状況についてになります。

信越化学は大きく分けて4つのセグメントを公表しています。

  • 生活環境基盤材料事業
  • 電子材料事業
  • 機能材料事業
  • 加工・商事・技術サービス事業

このうち、4つ目の加工・商事・技術サービス事業だけが良かったみたいで他の3つは増収ではあったものの減益だったようです。

この加工・商事・技術サービス事業ですが、セグメントの中での構成割合としてはわずか4~5%くらいだそうです。

なかなか厳しいですね。

第1四半期決算を振り返っての所感

信越化学の第1四半期決算を振り返ってみました。

業績予想が下方修正されたことや前年同期比での減益決算を嫌って株価が大幅に下落したと思われます。

第1四半期の連結経常利益は1,816億円となり、前年同期比で17.4%の減益となりました。

また、売上高営業利益率も前年同期の31.9%から26.5%に低下しています。

従来非開示だった通期の連結経常利益が7,000億円と発表され、これは前期比で14.7%の減益となる見通しです。

市場は個別の四半期決算の数字だけでなく、通期の見通しや利益率の傾向を重視するため、この減益予想が株価に大きく影響したと考えられます。

これらの材料が、投資家にとってネガティブな材料として受け止められ株価下落につながったと思われます。

どこまで下がるのかがまだまだ不透明ですが、4月に公表した自社株買いが下値を支えてくれそうな気がするので年初来安値までは下がらないように思います。

マネックス証券

信越化学の株を買うべきか?見送るべきか・・・

最後に、信越化学株を、私が買うのかどうかについて少しだけ綴ります。

今日の下落を見て、入りたい気持ちを抑えつつ、4,000円前半まで下がってくれたら、また入ろうかなと思いました。

今の株価でも入っていいかなと個人的には思っています。

ただ、特に今年になって感じるのですが、急落した株には下げているタイミングで入ると更なる材料で下げたときにつらいです。

例えば今の時期だと、日米の政治がらみですよね。首相が〇〇と言った、とか米大統領がこういっているとかで相場全体が大きく揺さぶられるときがあります。

ちょうど一年前の日銀利上げからのアメリカの雇用統計からの暴落は記憶に新しいところです。

幸い日経平均自体は楽観的に上がっているところなので、戻りは早いかもしれません。

ただ、上がる株には資金がもっと入り、さらに上がり、不人気な銘柄からは資金が出ていってさらに下落するなんてことは日常茶飯事のように起こるのが株式市場です。

相場が良かったとしても、信越化学より他の銘柄の方がいいと思われるようならなかなか株価の回復はおぼつかないようにも思われます。

そういうことをふまえると、下落しているところで買うよりは、ヨコヨコから上向いたときにちょっとずつ入るのが個人的には精神安定上良いと感じています。

底で買おうと考えるのではなく、まずは下げ止まってから買いに入るかどうかを検討しようと思います。

株価のチェックは怠らないようにしましょう。

任天堂と並んで財務健全な企業の代表格みたいなところですからね、信越化学は・・・。

私もかつては持っていた銘柄で、また下がってくるのであれば狙っていきたいと考えています。

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